タスクベースと関係ベース

ステップ2 お金を稼ごう!

昨今、働き方改革の一環で、タスクベースという言葉を耳にするようになりました。タスクベースとは今までの働き方とは何か違うのでしょうか? 今回は、このタスクベースについて説明したいと思います。

タスクベース、関係ベースとは?

タスクベース

タスクベースは、ビジネス上の付き合いによって信頼を気づき上げる文化のことです。アメリカやカナダなどで用いられています。結果は個人の成果となります。また、プライベートとビジネスの境界線がはっきりしています。カナダで働いていた時に、他の人の仕事を手伝って怒られたことがあります。その人の仕事を奪ってしまうことになるからです。

関係ベース

タスベースと対照的なのが関係ベースのコミュニケーションです。関係ベースは、私的な付き合いによりビジネスの信頼を気づき上げる文化のことで、韓国や日本などで用いられています。プライベートとビジネスとの境界があいまいで、少し前までの日本企業の多くは、「飲みニケーション」といってこの関係ベースのコミュニケーションを取り入れていきました。 仕事の範囲はあいまいで、忙しい人がいたら手伝うこともあったり、チームの中にはさぼる人(いわゆる、働かないおじさん)もいたります。結果は個人ではなくチームの成果となります。

最近の企業の動き

アメリカも昔は終身雇用制だった!?

実は、アメリカも1970年代までは終身雇用制度のような体系をとっていました。しかし、1970年代後半の情報産業の躍進に始まる第3産業革命のころから終身雇用制度が急激に減少しました。現在、アメリカでは、個人のスキルベースの仕事のみを与えられ、人事異動もありません。年齢や勤務年数で給料が上がることもありません。福利厚生に関しても、スキルのある優秀な社員は優遇されますが、スキルの低い社員は冷遇されます。

なんで、日本でもタスクベースが用いられるようになったの?

経団連や、トヨタが「終身雇用システムを継続するのは難しい」と発表したことが話題になりました。しかし、歴史的に見てみると、この当たり前と思っていた終身雇用制度こそがレアなケースであることは明白です。「長期的」に「同じもの」を売ることが出来なくなった今、企業は社員の雇用を長期的に守ることが難しくなってきているのです。また、政府は副業、兼業を行うことができるよう、ガイドラインを改定し、労働者の自己実現、キャリア形成を促進しています。

経団連会長“終身雇用を続けるのは難しい”|日テレNEWS24

「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

サラリーマンとしてこれから大切なこと

専門性を身に着ける

一般的に専門性が高い仕事というと、弁護士、計理士などの士業を思い浮かべる方がおおいかもしれません。専門性といっても、自分の得意を伸ばすということです。人の話を聞くのが得意であれば、愚痴聞きという仕事もあります。自分の得意とやりたいことを明確にして、専門性に磨きをかけることが大切です。

会社に依存しない

ちょっと前までは、いい大学に行って、大手企業に入れば一生安心だったのですが、今はいい大学に行っても、大手企業に入っても安心はありません。GoogleやAppleの社員は優秀な人から転職したり、起業したりしています。会社はあなたを守ってくれません。大手企業は安心というのは既に幻想であることは、トヨタ社長や経団連会長の発言でも明らかです。給料が下がってしまうような転職をしないためにも、現在の仕事を大切にしつつ、自分の身を守るための行動をとることが大切です。

仕事をマニュアル化する

転職で求められることは「再現性」です。いままでどのような仕事をしてきて、自分の会社で同じことを「再現」することができるのかが問われます。企業では、どれだけ頑張っているかではなく、作業をマニュアル化して引き継げる体系にし、会社の効率化を上げることが評価に繋がります。また、仕事をマニュアル化することで、余計な仕事を他の人にお願いすることも可能です。そうすることで、自分の得意な仕事に集中することができ、効率的に自分の専門性を高めることができます。

まとめ

日本企業がタスクベースに移行している現実と対策を説明しましたが、人的資本もなく、派遣で働いている人にとってはどうなのでしょうか? このタスクベース化は、専門性も資格もない派遣社員にとっては、チャンスだと思っています。いままで転職をする場合、新卒でそれなりの企業に入っていない人は面接もしてもらえないという現実がありました。これからは、しっかりとリカレント(学びなおし)を行い、専門性を身に着けさえすれば、何歳になっても働く場所は提供されるようになると考えています。終身雇用制度では、やり直しが難しかった社会体制ですが、働き方改革により、人生のどの段階であっても、平等にチャンスが与えられる社会体制になるといいなと思っています。

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