会社に100%依存。働かないおじさん、おばさんについて

ステップ2 お金を稼ごう!
ネコ
ネコ

毎日昼寝しているおばさんより私のお給料が少ないってどういうこと!?

チョコ
チョコ

会社員は、「実績と報酬が合わない」代わりに、「安定」を手にいれているからね。

ネコ
ネコ

努力が報われないってこのことだね。大人の階段をまたひとつのぼったよ。

仕事をしていると、一定数の「働かない人」っていますよね。しかも結構いいお給料をもらっていたりします。一生懸命会社のために働いている社員にとっては、悩みの種かもしれませんが、どんなに仕事ができなくても、さぼっていようとも、日本の労働基準法はかなり厳しく、会社はなかなかそんな社員をクビにできません。

しかし、このような会社に100%依存している働かない人たちも、入社当時は、モチベーションが高く、一生懸命お仕事をしていたと思うのです。なにか彼らをこんな風にしてしまったのか?何故こんなことになってしまうのか? 今回は、この謎についてあれこれ検討してみたいと思います。

働かないおじさん・おばさんの種類

まずは、身近にいる働かないおじさんとおばさんを紹介します。

トイレにこもって出てこないおばさん。

午前中に1時間、午後は2時間くらいずーっとトイレで鏡を見つめています。派遣として働いている方らしいのですが、なぜクビにならないのか不思議です。

会議に出席してるだけおじさん

会議に出席して、それらしい意見を発します。たまに、「そういえば・・・」と違う話を持ち出したり、持論を長々と演説したりします。一日中会議にしか出席しておらず、アウトプットはほぼありません。

子供を理由にたまにしか出社しないおばさん

子供が・・・という理由で、週に1日~2日くらいしか出社しません。だんだん連絡もしなくなります。ご家庭の事情もあると思いますが、連絡がないと仕事を与える方は予定がたてられず、だんだんお仕事を振れなくなりました。最終的には、なにも仕事を持たない状態になりました。出社した時は、いつもいびきをかきながらお昼寝していました。派遣の方だったので、1年で更新なしになったようです。

ずっとネットでなんか見ているおじさん

なんかずっーとみてます。楽しそう。たまに発表する資料作成などの活動をしている様子ですが、資料のクオリティはそんなに高くありません。

ふらふらしておしゃべりばかりしているおじさん

いろいろな人に声をかけて、何時間も話し込んでいるタイプのおじさんです。コミュニケーションも大切ですが、毎日何をお話されているのでしょうか?お仕事の期限とか大丈夫なのかな?不思議です。

仮説1 働きありの法則 2:6:2

北海道大学の研究で有名な、「働きありの法則」です。ご存じのかたも多いのではないでしょうか?人間の世界も同じなのでは?と思っています。下記、概要です。

  • 働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
  • よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
  • よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
  • よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
  • サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる

論文はこちらです。

50. Ishii & Hasegawa JE13.pdf (hokudai.ac.jp)

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仮説2「動因」と「誘因」

動因はモチベーションで、誘因はインセンティブです。「これがやりたい」という思いがあって動くのが動因。給料が良いから」などの外的な要素により動くのが誘因です。もちろんどちらもバランスよくあるのが良いかと思いますが、誘因に偏ってしまうと、働かないおじさん・おばさん化していくのではないかと推測しています。[ある程度給料もらっている。]→[結果はチームで分け合うものだから個人がいくら頑張っても個人の成果にならない。]→[働いても働かなくても同じ成果なら、働かなーい。] となってしまったのではないかと思っています。大企業に多いと思います。

仮説3「動的エネルギー」と「位置エネルギー」

一定期間、同じ会社で働いていると、あっという間に出世される方もいらっしゃると思います。「なんか出世したら急に働かなくなったぞ?」とか「あれ?なんか全然活躍できてないじゃん?」という方を見かけます。これは、「動的エネルギー」と「位置エネルギー」タイプがいるからだと思っています。

例えば、「出世して、これだけ給料をもらって、その地位にたったらこんなことをするぞ。」というところにモチベーションを持っているタイプは「位置エネルギー」タイプです。その地位まで駆け上がるまで頑張ったり、目標にたどり着いてしまうとモチベーションがなくなってしまうタイプです。

一方、動的エネルギータイプは、「これをしたい、こうしたい。」にモチベーションがあるタイプです。とにかく、常に動いていて好奇心旺盛なタイプです。なので、出世すると益々動き回るようになるタイプです。モチベーションは常に好奇心と共にあります。

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まとめ

いままでは、終身雇用、年功序列だったので、働ないおじさん・おばさんはぬくぬくと生活できていたと思いますが、これからは、そんな生活は続けられるのは公務員ぐらいです。

終身雇用制度の崩壊、45歳定年制など、日本の会社は、働く意欲のない社員を囲っていられるほど強くありません。これからは、「ゴッド・ファーザー」ではなく「オーシャンズ・イレブン」の制度、つまりチーム制よりタスク制に変わっていくと予測されます。

働かない人をみるとイラっとしてしまう気持ちは理解できますが、いつか消えゆく保護されない絶滅危惧種のようなものです。自分のエネルギーと時間を自身のスキルアップのために使っていきましょう!

コメント

  1. 匿名 より:

    養老孟司が、人口の1%は統合失調症だと言ってました。
    それなのでは?