本当に意味あった?46歳で大学を卒業する前と後の違い

ステップ3 投資を始めよう!
ネコ
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42歳で大学行く意味あった?

チョコ
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大変だけど、いいこと沢山あったよ!

ネコ
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メリットとデメリットを教えて!

42歳で大学に入学し、今年、4年半かけて卒業することができました。

入学前は、様々な人から、いまさら大学に行ってどうするんだ?とか、意味あるの?と聞かれました。

確かに、この年齢だと、すでに就職していますし、家族もいます。大学に行くくらいなら、難関資格に時間と費用を投資した方が、コスパが良さそうにも思えます。

学位を取得するために、103万円という大金を払い、5625時間(1単位=45時間)を費やしてまで学位

を取得する意味はあったのでしょうか? 

今回は、大学卒業前後でどんな変化があったのか、レポートしたいと思います。

学位を取得して良かったこと

コンプレックスを克服した

カナダの大学を中退してしまいました。また、すぐに復学するぞと思っていたのですが、なかなか実現する事ができず、長い間コンプレックスを持っていました。

今回、日本の大学で学位を取得したことで、このコンプレックスから解放されました!!

私は大学を卒業していないからこんな事もできないんだと、自分を責めてしまうところがあったのですが、こんな妄想から解放されて、できなくても仕方がない、できることから少しずつ学んでいこう、と前向きに考えられるようになりました。

どこの大学出ているの?と聞かれても、どう答えるか考える必要もなくなりました!

知識に幅と深みが出た

独学だとどうしても自分の興味のある方の知識に偏ってしまいがちです。

大学では、取得しなければならない科目があるので、苦手なものや興味がないものも、勉強して単位取得するまで知識を身につけなければなりません。

苦手な英文法も、難解な英語学も、今となっては一番役に立っている知識です。

また、授業で使用する教科書や、参考書は、その道の研究者である先生から教えてもらえるものなので、良書しかありません。

限られた授業時間ですが、各科目の内容を総体的に学ぶ事ができます。また、もっと知りたい、勉強したいと思えば、その授業も受講する事が可能です。

純粋に、学びたいという気持ちから勉強をするという経験は、資格取得時の勉強では味わえない経験でした。

また、卒業するには、卒業論文を書かなくてはなりません。論文は、レポートとは違い研究することです。テーマを決めて、調べて、文章にまとめあげるという経験は、仕事でも役に立っています。

信頼性が高まった気がする

大学を卒業するまで頑張ったという事実が、自信につながりました。最後までやり遂げることで、周りからの信頼も高まったような気がします。

「いまさら大学に行ったって意味ないよ。」とか、「なんのために大学行くの?」と言っていた人たちも、「すごいね」とか「頑張ったね」と言われました。

新しいことを始めようとしている人に対して悲観的なことを言ってくる人って、結局このレベルで発言しているんだなと改めて実感しました。

遅い思考を身につけられた

ノーベル賞学者であるダニエル・カーネマンは、人間の思考プロセスを、速い思考と遅い思考に分けて説明しました。

速い思考とは、無意識的であり、努力をほとんど必要としない思考のことです。感覚的な判断や瞬間的な判断を行う際の思考です。例えば、顔の表情を読んだり、単純な算数の問題などに使用する思考です。

遅い思考とは、理論的で分析的な思考プロセスのことです。意識的で、努力と集中が必要な思考です。複雑な問題を解決したり、長期的な計画を立てたりする際に使用します。例えば、論文を執筆する、難しい問題を解く場合などに使用する思考です。

現代は、インターネットの普及により情報過多の状況となっています。その結果、速い思考を使う機会が増加し、遅い思考の能力が低下してしまう可能性があると言われています。

速い思考は、偏った考えをしてしまったり、誤った判断を行ってしまう場合があります。遅い思考を鍛えることで、速い思考による直感や感覚の信頼性を評価し、必要に応じて修正する能力が向上します。

大学では、時間をかけてじっくり、深く考えることを繰り返し行うことで、遅い思考を鍛えることができたと思います。

学位を取得した意味がないと思ったこと

費やす時間が膨大

1単位に費やす時間は、45時間です。大学卒業までには、124単位を取得する必要があるので、5580時間を費やしたことになります。

仕事をしながらですので、平日に使える時間は、1、2時間しかありません。休日も、家族の用事を優先するので、時間が取れない場合は、睡眠を削って勉強しなければなりません。

貴重な隙間時間を全て費やして、獲得できるのは学位のみです。

例えば、難関資格の場合、公認会計士になるために必要な勉強時間は、5000時間、司法試験は6000時間、司法書士は3000時間であることを考えると、資格の勉強をした方が効率的のようにも感じます。

【難易度別】資格取得に必要な勉強時間ランキング|資格別の概要や勉強期間も紹介! | 資格Times
資格取得に必要な勉強時間について、資格の難易度別を「低」「中」「高」の3種類に分けてランキング形式でご紹介します。資格取得に必要な勉強時間の目安の他、資格や試験の概要、人気の国家資格についても解説しています。

資格の方がコスパが良さそう

大学は、お金がかかります。しかも長い間定期的に支払いが生じます。

大学を卒業して取得できるのは学位のみです。一方、難関資格を取得した場合、転職や収入に直結しますので、コスパが良いかもしれません。

資格の勉強は、独学でもできるものもありますし、様々な学習用アプリがあり、低価格で受講する事ができます。

最近は、会社で資格取得のためのオンライン授業を無料で受講できる場合もありますし、補助金がもらえる場合もあります。

お金がかかる

通学制の大学よりはだいぶ費用が抑えられますが、入学金、授業料、会員費、交通費、ホテル代など様々な費用がかかります。

子どもの学費を優先しなければならないのに、自分のために学費を使っても良いものか?このことで、大学に入学することを長い間、躊躇していました。

案外、お金はなんとかなるものです。もっと早く入学しておけば良かったとちょっと後悔しています。

まとめ

年を重ねてから学位を取得しようとする場合、何を目的として学位を取りたいか、自分の人生で本当に求めているものを明確にすることで、卒業まで頑張れると思います。

大学卒業前後で、生活に変化はありませんが、在学中は、自由時間のほとんどを勉強時間に充てていたため、卒業した今は、自分の時間がたくさんありすぎて何をしていいのかわからない状態になっています。

これからしばらくは、読めていなかった本を読んだり、旅行を楽しんだり、犬と遊んだり、のんびりしたいと思います。

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